■ メトロ劇場(福井市)の シネマノート ホームページ版です。映画の感想等をお書き込みください。
■『あなたが選ぶ上映映画』
メトロ劇場では、ご来場の皆様によるアンケート投票をもとに、上映作品を決定しています。
このBBSでの上映希望はそのアンケート作品の選定(数多くの映画の中からアンケートにあげる作品を劇場スタッフで選定しているのです)に反映ささせていただいています。
ご来場されたかたのご意見で作品を決めておりますので、書き込みをされている方、映画を見に来てくださいね♪
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「小説家の映画」雑感。
みきお。
2023/09/21 (Thu) 14:50:56
かなりの強風の中 走っては来たが正直 転ぶかな?と怖かった。
ま それだけの値打ちの有る名画だったのは確か・・だけど。
館内の予告編で何度か観てて良い感触だった。
良いと云うんはコリアン映画の割に画調がソフトフォーカスで
登場人物達の会話も相手を思いやる口調で珍しく日本人の感性に
合ってる感じで 実際 本編で観ても何だか昭和10年頃の
日本映画みたいに たおやか。「くれね~」と云うコリアン語で
やうやく韓国映画と再認識する始末で 監督さんがベルリン映画祭で
4回受賞で その内 2等賞が連続3回と云うのも頷ける。
たまの1等賞ぢゃ無く連続の2等賞なんだから相当の実力者だと見る。
さう云う意味で冒頭からの白黒画面・フィルム作品のやうな手触り感・
の中で最後の3分間のカラー場面は新鮮で妙に戦前の日本の
ホームビデオ(8mm撮影)見てる如きの懐かしさを感ずる。
前日 配給会社の「ミモザ・・」のHP覗いたら 数年前の立ち上げで
社員も3人で此れまでの配給作品は どれも此れもアート的で
クラシカルでノスタルジック。そんな作品群の配給を目指してる
との新人社員の書き込みが有ったけど ほんとミモザ好みの作品
だと思う。かうした良心的な配給会社には頑張って欲しい。
何も大向こうを唸らせる だけが映画でも無いので。
登場人物は男(詩人)含め少ないが一種 群像劇。
長回しが多く舞台劇 観てるが如き。
その辺も戦前の日本の庶民映画と似たとこ感じた。
普通の日常を普通に撮ってる のはスタッフ側に よっぽど自信と
矜持が無いと撮れない。その硬派な姿勢が硬派 好みのベルリンの
審査員達の胸を打った んだと感ズ。
映画好きなら一度は見て置くべき映画。
まるで小津映画のやうな感触。
「苦い涙」雑感。
みきお。
2023/09/14 (Thu) 14:32:10
来る前から観る気しない映画だったが上映時間帯的に適所
だったので重い足取りで観始めた。
新作に関わらづ冒頭から1970年代 仏映画の画調で
女優のロミーとか「ロミオとジュリエット」(1968年 作)の監督とか
実名が登場人物から語られ 当時の映画制作側の裏話を描いた
映画だとは直ぐに判って 帰宅してチラシ見たら1972年の実在の
作品のリメイク版らしかった。
当時 異彩を放った新進女優のイザベルが名女優としてチラシでも
紹介されて居て やはり時の流れを感じる。
彼女は元々が舞台劇がオハコだったのが本編でも巧い立ち位置
だったと思った。此の役は舞台の経験が無いと演ずるのは
難しいと感ズ。
監督の慰み者のグリーン・ボーイの顔立ちが当時 日本でも
人気が出た ルノー・ヴェルレー そっくりで彼がブレイクした
裏話を聞いてるが如きだった。
思うに 映画監督は綺麗&綺麗を売り物にする女優の裏の顔を
毎度 見てる訳で それに反発しゲイの方に行ってしまうのも或る意味
必然か・・?と 監督の心情を推し量った。
そんな監督に滅私奉公で使えてる男性秘書は もう心が壊れてますね。
唾を吐いて監督の元を去る時期が遅すぎた。
監督の暴露本でも書いて次の生活の糧とすべきと思う。
それが許される程に よく働いた・我慢した 有能 過ぎる秘書。
映画ファンの中にはオキニの監督を神の如くに崇める人らも居るけど
実態は違うと教えて呉れる映画。
その意味で硬派なベルリン映画祭のオープニング作品に選ばれた
のだと感じた。制作側の人達だけで見る内輪のホーム・ビデオの態(てい)。
「裸足になって」雑感。
みきお。
2023/09/08 (Fri) 18:26:45
たまたま だが昨日に続き仏映画。
仏とアルジェリアのハーフらしいバレーダンサーの お話。
何だか新聞種にも成りさうな物語だった。
映画が始まる前の会社のロゴの出し方がオシャレで仏の
アートダンサーの序幕を予感させた。
クラシック・バレーのダンサーって爪先立ちで踊るんで
(よくまぁ足が骨折しないものだ)と見ててヒヤヒヤした。
でも 引いて眺めるとダンサーって肉体労働者・・ですょね。
体力勝負みたいな体幹勝負みたいな処が有る。
娘は暴漢に襲われ足を折り リハの施設で新たな仲間を得
中東のベリーダンスの影響なのか かなり民族舞踊的な
モダンダンスへと指向性が変わる。さうした現代舞踊への
移行ぶりは 映画「裸足のイサドラ」(1969年 英国)でも
描かれてた伝説の現代舞踊家の舞踊の変遷ぶりと似たモノを
感じた。やはり体験に拠って嗜好性も変わるんだと思う。
暴漢は反仏闘争を裏で やってるテロリストだったやうで
男達は暴力的な運動をしても 我々女達は人を産み出す
プラス思考の種族として団結してアートを生み落とす と云う
強いメッセージ性も感じた。
イサドラを演じたヴァネッサはオスカーの主演女優賞を得たけど
本編のダンサー役は どうなんだろう・・。
マダマダ精進しなくてな成らぬ難題 抱へてさうな気配もするのだが。
「プチ・二コラ パリがくれた幸せ」雑感。
みきお。
2023/09/07 (Thu) 17:12:36
毎回 云うけど(パリが・・)以降の副題・邦題は余計。
折角の知的な表題が台無しに成る。
日本の配給会社って知的レベルが悪い意味で戦前レベルの人が
未だに居ると云う現実を否応も無く知らされてる。
と 前振り口上で申した上で云うのだけど。
冒頭 映画「赤い風車」(1953年)に出て来るキャバレーの
やうな喧噪感たっぷりなフレンチ・カンカンのリズムが流れ
さう云う映画かと思ってたら意外にマトモで肩透かし食った。
要するにユダヤ系の仏人の母子が南米に渡り其処から息子だけ
北米に渡ってアニメの業界に飛び込むってなストリィで
それをアニメ化したモノらしい。
物語の中頃「渡航の船が私の人生を用意して呉れた」みたいな
回想の声が有り既存の米国人には出せない文学的表現だなと思う。
仏語は 私はNHKで昔3年半か学んで 今回 聴くと綺麗な発音で
教材として良いな・・と感じた。
まるでNHKの語学講座の教材テキストのスケッチ(寸劇)みたいな
場面が続き 昔を思い出した。
やはり仏の童話作家に絡む物語なんで発音には細心の注意を
要しただろと推察した。下手な発音だと国辱にも成り兼ねないし。
劇中(マリリン)モンローの話が出て けたたましいジャズも
背景音で流れたので年代的に D・エリントンの楽団かと
思ったら数分後かに その話が出て(やっぱりな)。
此の映画の関係者は1950年代の米国に憧れが有るらしい。
パリの場面でも子供が「西部劇」だの「カーボーイ」だのと
騒いでる。或る意味 変な子供だ。
邦題は(パリがくれた幸せ)だけど本当は(アメリカがくれた
幸せ)と云うべきかと。だって当人は渡米して成功組に入れた
んだから。
最後に アニメ画面のパリのシネマで掛かってたんは
チャップリンの短編映画ですね。おそらく1920年代の
サイレント作品でせうけど 私も一度 そのシーン
観た記憶が有ります。
「サントメール ある被告」雑感。
みきお。
2023/08/31 (Thu) 15:21:34
暑い中 かなり頑張って来館した。
地元紙にも紹介されてた作品なんで なるたけ観たかった。
法廷劇だが仏映画らしい情緒感が みずみずしかった。
何と云うか 私的には物語のナビ的な役割を持つ北アフリカンの
美形の娘さんの美しさに目が奪われた。おそらくモデル上がりの
女優さんかと思われるのだが仏映画で此れだけの黒人美女は
「サムライ」(1967年)のジャズ パブのピアニスト以来
ぢゃないのかな・・と思った。おそらく今後 欧州で活躍する
女優さんに成るのだろうが。
物語は 難しい。
主人公の中年女が子守りしながら大学で哲学専攻って人なので
かなり複雑な神経で生きてる人と思われ 心神喪失の手前くらいの
状態で子殺し してしまった ってな経緯かと思う。
片方の男は相当な年配で終始 保身に走ってるけど年齢的な事
考えると いけない・駄目と批判・攻撃するのも何か違うやうな
気がする。
後半 日本の純邦楽(長唄?)が突如 流れて来て仏人の日本文化
好きに苦笑した。監督の私的な遊び心だと感じは したが。
「帰れない山」雑感。
みきお。
2023/08/25 (Fri) 16:00:02
チラシでは(懐かしく切ない抒情詩)と書かれてたが
抒情詩 云うよりか叙事詩に近いモノを感じた。
冒頭は山の少年二人の日常から始まり最後は片方が雪原で
不帰の人と成る。2時間半の物語が まるで30分のミニ
映画のやうに思われ良作だった。カンヌで審査員賞 受けた
のも頷ける。概して さう云う玄人好みの作品なんだろう。
野太い中高年の声で1984年の少年達の暮らしぶりが
語られるので憧憬の映画かと最初は思ってたが後半は
北イタリアからネパールの山々に舞台が移行しスケールの
大きな物語に発展し(元)ビートルズのメンバーだった
ジョージ・ハリスンが歌った「♪マイ・スィート・ロード」の
歌詞みたいな世界が広がり 作者は それも念頭に有ったかと
思われた。
ネパールが舞台の時「須弥山を回ってるのか? それとも八つの山を
回ってるのか?」の問い掛けが地元民だったから在り
かなり意味深に受け取った。須弥山はブッタが説法した
有名な聖地だし 8は西洋思想的な意味合いぢゃない
のかな・・(貴方は どう云う思想で山に登ってるか?)の
問い掛けだと私は感じたのだが かなりディープな場面
だった。
生粋の山男のブルーノは結婚もし 女児も授かったが
良くも悪くもナチュラル派で家庭経済を顧みづ妻の
愛情も冷めてる。一方のピエトロは未婚で定職も無い。
どちらが幸せか微妙だと思うのだが 映画はピエトロと
云う都会人から見たブルーノの生き方を描いて居た。
劇中の科白の中に「山を見て大自然!と感じるのは都会人
だからだ」。と云うのが在り 何となく意味が解る。
当事者には 山は山 以外の何物でも無く大自然か
どうか どうでも良い事なのだから。
「カード・カウンター」雑感。
みきお。
2023/08/24 (Thu) 16:22:22
題名 聞くだけでプロのギャンブラーが主人公だと解るけど
話の展開が よく飲み込めなかった。
政治的にも後で問題にも成った捕虜収容所の実態を
暴き立てかったのか? それとも単に男臭い画調を
作り上げたかっただけなのか? その辺が どっち付かづで
最後まで消化不良の儘 終へてしまった感。
かの名作と云われる「タクシー ドライバー」のスタッフが
出した新作のやうだが さう云えば「タクシー・・」も当時
よく話が解らない映画だった。
冒頭 昭和30年代までの邦画の入りで使られてた何か
布地の生地みたいな背景画が入って来て制作側のヤル気を
感じたのが キャメラが引くと それはベガスのテーブルの
上に一面に貼られた布地で巧い使い方だなと感心した。
かう云う入り方って もう半世紀も前の入り方で
それだけで監督サンの今に抗う姿勢みたいなモノを感じた。
直球勝負で真っ向勝負。でも話が よく解らなかったから
80点未満の作品か。
「トゥ・レスリー」雑感。
みきお。
2023/08/23 (Wed) 19:43:34
大して期待も無く観始めたが結果それがヨカッタ。
米映画としては珍しく良心的な物語だったのだが本国では
単館から上映が開始されたらしく それなら日本でも
単館組合みたいな組織が単独でポスター作ってキャンペーンも
在って然るべきかと感じた。
背景音楽がカントリィばかりで・地方の田舎の話で・
登場人物も極々平凡な暮らしを営んでて・私的には等身大に
スーッと映画に入って行けた。
劇中「人生は映画のやうには行かない。現実は厳しい・・」と
云う科白が有ったけど まぁ完全同意。
只 反語として云わせて貰うと(だからこそ映画は必要!)なのだが。
母親は日本のジャズ歌手の満州けい子みたいな酒浸り。
で 満州と同じく結構ええサポーターが周囲には必ず居る。
ま それも本人の人柄なんだろうけど本人は差し出された手を
払い除けてる。最後は10ッか月 掛けてアイスクリーム屋を
再興して息子とも和解しメデタシ・メデタシだったが
母親役の熱演ぶりが良かった。オスカーの主演女優にノミネート
らしいけど 1958年のオスカーを獲ったスーザン・ヘイワードの
「私は死にたくない」の伝説の熱演を想い出してた。
=貴女 良い女優サンだけどスーザン程の力量と熱量 有る?
そんな意地悪な事 考へてた。
「丘の上の本屋さん」雑感。
みきお。
2023/08/11 (Fri) 13:57:54
ケレン味の無いタイトルでケレン味も無い物語。
帰宅してHPの説明記事 見てたらユニセフが協賛してるらしく
(さも在りなん)と感じた。2年前の制作だけど戦前の日独伊の
防共協定時代に作られ輸入されても おかしでくも無い色合いで
かうした映画は いつの時代でも作られ愛される映画だと感ズ。
(ピノッキオ)に始まり(イソップ物語)で(星の王子さま)で
次に何処に跳ぶのか・跳ばせるのかと注視してたら渡米して
(白鯨)だの(トム ソーヤ)で まるで少年少女世界文学全集の
流れで 自分も中学の図書室あたしで借りてたのを思い出した。
最後の薄っぺらい小さな小冊子は おそらく旧約の(箴言)かと
思ってたら此れが予期せぬ(世界人権宣言)。
たぶん だけど映画「ネバー エンディング ストリィ」
(1984年 独米作品)に出て来る古書店の好々爺みたいな
此の人は「それが大事」と教えられた世代なんだろうと思った。
ムッソリニーニが逆さ吊りで市中で殺された後に出来た宣言書。
「一番 大事な本」云うのは さう云う意味なんだろうと感ズ。
最後に もっとイタリア映画も輸入し国内公開して欲しい。
伊の映画にも一定の公開枠が有った最後の世代として
ホント 寂しい。何も英米だけが洋画でも無かろうに・・。
「青いカフタンの仕立て屋」雑感。
みきお。
2023/08/04 (Fri) 15:21:07
褐色の肌の連中が仏語で喋ってたのでアルジェリアの話かと
思ってたが 帰り掛けに壁のポスター何気に見たら此れが
モロッコらしく少し意外に感じた。さう云えば名作「カサブランカ」
でも仏人らしい軍人も居たのが思い出されるが。
映画は かなり閉塞した話でバザールの裏通りの仕立て職人と奥さん
それに新入り弟子の若い男の3人が織り成す日常風景で正直 少ない
登場人物で よくぞ間を持たせたなぁ~。が見終へた実感だった。
旦那の方は性的に両刀 使いで 奥さんの方は弟のやうに接してる。
お互いが納得づくとは申せ 奥さんの心情は辛いだろうなと感ズ。
職人気質の旦那と凛として死を迎える妻は似合いの夫婦だろけど
此の二人には心友は居ないやうに思う。何か子供の頃に虐待を受け
寄り添って来た二人のやうに見へる。
監督の前作も運よく観てるけど前作品同様に西洋の映画技術は
取り入れても我がポリシィだけは手放さないぞえ~の気概が
画面上からも伺われ その点は好感を感じた。
■ メトロ劇場(福井市)の シネマノート ホームページ版です。映画の感想等をお書き込みください。
■『あなたが選ぶ上映映画』
メトロ劇場では、ご来場の皆様によるアンケート投票をもとに、上映作品を決定しています。
このBBSでの上映希望はそのアンケート作品の選定(数多くの映画の中からアンケートにあげる作品を劇場スタッフで選定しているのです)に反映ささせていただいています。
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