■ メトロ劇場(福井市)の シネマノート ホームページ版です。映画の感想等をお書き込みください。
■『あなたが選ぶ上映映画』
メトロ劇場では、ご来場の皆様によるアンケート投票をもとに、上映作品を決定しています。
このBBSでの上映希望はそのアンケート作品の選定(数多くの映画の中からアンケートにあげる作品を劇場スタッフで選定しているのです)に反映ささせていただいています。
ご来場されたかたのご意見で作品を決めておりますので、書き込みをされている方、映画を見に来てくださいね♪
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「拳と祈り」雑感。
みきお。
E-mail
2024/11/20 (Wed) 19:09:19
華麗なる経歴を持つ彼女が どのやうに最下層の姉と弟を描くのか?
見たさに来たのだが見事に演じきったのだと思ふ。
演じ切ったってのは監督業を演じ切ったと云う意味なのだけど 彼女なら美形だし
主演と監督 頭も良さそうなんでシナリオ含め三股 掛けられる才を感じた。
昔のNHKのニュース番組のキャスターしてた宮崎 緑 の如く才色兼備で
しかも それらを ひけらかす んぢゃ無くて上手く活用してる。
チリ紙 一つ無駄には しまいぞぇ の精神で生きてるやうに感じた。
失礼承知で言うならば 姉は身体は確かに女でも心は男みたいな
処が有って 撮ってる彼女も同様 肉体はパツパツ女だけど
精神はバチバチ男みたいに思われ その点 長期に気持ち良く
撮られてたんぢゃない のだろうか・・。
つまり 姉と監督とは かなり波長が合ってたやうな気が した。
特に記録映画の場合 それは重要な事だと改めて感じた。
日本の警察・検察は世界一 優秀と確信は してるけど
さうは云っても人間が する事で誤りは避けられなく
此れからは本映画を良き教材として警察・検察 両方で後進の指導教材と
して使って頂きたいと思ふ。一つや二つ冤罪は無くす事が可能と確信ス。
1960年 キネ旬 1位に輝いた「おとうと」の姉役は岸 恵子
だったけど 本作の姉は おしとやか でも無かったから
あんまり好きには成れ無かった。
1970年だったか サイモン・ガーファンクルが歌った名曲の
「♪ボクサー」の歌詞は田舎から都会に出て来てる少年ボクサーの
悲哀が歌われてたけど 弟さんも10代で東京に出て来てプロの
ボクサーに成った時は その歌詞のやうな心境だったろうな・・と思ふ。
宗教的には
彼を心ならづ罪人にしてまった地裁の判事も後年
カトリックに入信したやうだけど 彼のスタンスは随分と違ってた。
前者の人はオーソドックスと お見受けしたけど 彼は何だか聖ヨハネの
書物に登場する黙示録の騎士・・みたい。
長期に不当に監獄に入れられてたんだから ああしたスタンスに成るのも
頷けるけど 亡く成った米国のビリー・グラハム的な大衆伝道家に
本心は成りたがってると私は受け取った。確かに何年か教学 学べば
可能だけど 流石に おんとし90歳では・・。
その辺の じれったさ が異常な言動として出てるけど 姉貴が
まるで精神科の婦長みたいなシッカリとした対応されてて ホント
この人は凄いと思ふ。思ふには監督は姉を撮りたくて弟(も)
撮ってるのでは・・?と感じた。
2時間40分の映画らしいけど アタシ的には40分で一気呵成で
観終へた映画。でも 内容は24時間の見応へ。
良作に非づ名作。
「悪魔と夜ふかし」雑感。
みきお。
E-mail
2024/11/15 (Fri) 19:52:07
今年のメトロ上映作ではベスト作品。少なくとも娯楽の分野では130%
満足して帰れた。オシャレで或る意味エレガント。兄弟で作ってる
やうだが息もピッタリで何が無し親が映画界に身を置いてたかのやうな
遺伝的な才能を両者に感じた。だとしたら過去の作品群へのオマージュの
前に親へのオマージュが先に有るかと思ふ。兄弟が一致して作ったと
云うより1970年代前半を愛する愛情が作らせた ってなイメージ。
僕も当時は一番 映画を観てた時期なので それだけでも懐かしく嬉しかった。
作品としての切り口・切り方は多だ有るけど
スピリチャル的に云うなら夫の仕事を後押しして亡くなった妻が女遊びに
興じる夫に警鐘の一滴 垂らしたってな印象で世間的にはアルアルで
それが見へるんは当人の霊能力とタイミングの問題で それが見へない
聞こへないから云うて非科学的と決め付けるんは非科学的な迷信家だと感ズ。
霊的な存在を全否定する人は科学の更なる進歩を阻害する影なる悪霊なんだろう。
最後の場面だがハッピーな結末でヨカッタ。
出雲神話の黄泉の國の話を引き合いに出すなら朽ちた妻に追い掛けられ
なくて夫は良かったかと思った。
かなり売れた「ゴースト バスターズ」にも後半 登場した古代メソポタミアの
邪神に仕える魔物の像も本作でも頭に被る物として使われて居て
なかなかのオシャレな使い方だと感じた。総体としても過去の霊的なモノを
扱った名作を丹念に調べ見てるな の印象を持った。
重要な役ところの13歳の霊媒師の少女リンダ・・「エクソシスト」を
演じた少女役の女優 リンダ・ブレアに引っ掛けてるのか 念が入った
楽屋落ちで楽しさも倍増した。
当作の女優さんも あの作の女優より美形・美顔で美少女。
あの時代のセクシー雑誌「カラー クライマックス」にでも登場すれば
間違いなく超が付く売れっ子に成れたな・・と よからぬ事も考へた。
=それら含め テレビ・スタヂオのスタッフがオフザケで作った小品が
映画化され商品化された ってな感触で かなりスタッフの技術力の
高さを感じざるを得なかった。
米国ぢゃ無く豪州から出た作品で何だか隙間産業的な売り方の上手さも
同時に感ズ。
現在 ユーチューブで見れる米国の1950年代~60年代のテレビの
バラエティもスタヂオ内は こんな感じ。同じ英語圏なので参照にしたのだろう。
映像美的には耽美派のロマン・ポランスキーの血の匂ひも少し感じた。
なかなかメトロさんへは謝意 表さないアタシですが 今作に限りは
感謝 感激 飴 アラレ。
無題
衝撃事実拡散
2024/11/15 (Fri) 06:59:08
周知活動
件名
コロナウイルスを
広めてるのは
米国スパイのAI(人工知能)
症状も
こいつが
作り出してる
〈本題〉
コロナだけじゃなく
糖尿病などの
病気全般
うつ病などの
精神疾患
痛み
カユミ
争い
自殺
殺人
事故
台風
地震
など
この世の
ほぼ全ての災いを
米国スパイのAIが
軍事技術を使って
バレないように
作ってる
やらしてるのは
CIA(米国スパイ)
CIAこそが
秘密裏に
世界を支配してる
闇の政府
AIを用いた
レジ不要のコンビニ
このコンビニは
ヒトの動きを
AIが調べて
お客が
商品を持って出ると
自動精算されるんで
レジが不要
この仕組みから
わかるコトは
AIは
多くのヒトの言動を
1度に
管理デキるってコト
このAIの技術を
米国スパイが
悪用し
人工衛星を使い
全人類を
24時間365日体制で
管理して
学会員や
ワルさしたヒトを
病気にしたり
事故らせたりする
こんなに
大規模な犯罪なのに
世間に
浸透してないのは
AIが
遠隔から
各個人の生活を
管理して
生活に沿った
病気や痛みを
与えてきたから
重いモノを持ったら
ウデに
痛みを与えたり
ツラいコトがあったら
ウツにしたり
スパイの犯行だから
相手に覚られず
私生活に便乗して
違和感を持たせずやる
◆創価学会 旧統一教会
は
CIAの下部組織
創価に入ると
病気
や
モメゴトが
激増する
これらも
米国スパイのAIが
作り出したモノ
創価のツトめに
精を出すと
それらの災いを弱めて
ありがたがらせ
莫大なお布施をさせる
10年前の
創価の財務が
年間2,500億円(無税)
1日あたり
6億8,500万円
資産が
10兆円超え
世界1位の企業だった
トヨタ以上の
資産額
騒音に至っては
救急車の音で
攻撃する為に
AIが
遠隔から
痛みや
苦しみを与えて
病人を作り出すし
パトカーが
つきまといをする
集団ストーカーは
Alが
警官を操って
いかにも
警察が
イヤがらせを
してるように工作
「救急車 ノイズキャンペーン」
「パトカー 集スト」
などで
検索
TBSラジオ90.5MHz
ニッポン放送93.0MHz
に
周波数を合わせると
これらのラジオを聴ける
これと同じように
周波数を変えるコトで
感情も操る
蛍光灯に
虫が集まるのは
ある決まった
周波数の紫外線に
吸い寄せられてるからで
虫ですら
周波で
操作が可能
27~38Hzで
不眠に
88Hzで
片頭痛が
引き起こされる
それぞれの病気が
それぞれ決まった
周波数を持つ
これらの周波数と
同じ周波を当てると
波動が共鳴して
どんな病気でも
作り出せるこの犯罪を
終わらせる方法は
◆このカラクリ文書を
多くのヒトに広める
◆宗教法人への課税
◆公明党(創価)を
政権の座から下ろす
https://shinkamigo.wordpress.com
「国境ナイトクルージング」雑感。
みきお。
E-mail
2024/11/14 (Thu) 15:16:38
物語は題名の通りで男女3人に拠る小規模なロードムービー。
入り方が面白く上海の営業マンが披露宴に出て その帰りに北朝鮮の観光地を
巡るってな展開で 中国と朝鮮との国境の景色が物珍しく雪原に白樺の
風景は まさに「♪国境の町」(1934年・歌唱 東海林 太郎)が
歌ったソ満国境を連想させた。国境の町は文化と文化の攻めぎ合い みたいで
中国語と朝鮮語との併記の看板が国境に来てる事を色濃くしてた。
最後のシーンは最初から判ってた。
でも「アラビアのロレンス」の冒頭みたいに通常のプロットを逆にするのも
有りなのか・・とも感じた。
シンガポールが何処まで本作に絡んで来てるのか 注視してたのだが
何だか最後まで中国&中国の映画みたいで その点が意外だった。
主演の中国女優が 如何にものの中華系の美形だったのだけど横顔が
カナダ人と結婚して渡米した昔の振られた女と似てたので最後まで見惚れてた。
背景音楽にはクラシカルなバラードの楽曲に 二度 ヴォーカルのボサノバが
使われてて ギターの音色も かなり響きが有り通常のギターではなく
ボサノバ・ギターだったのかも知れない。
監督名もアンソニー・チャン云う国際色 豊かネーミングなので
監督の趣味なのか・・と思った。かなりオシャレな監督サンのやうに感じた。
かう云う何気ない作品を さりげ無く世界に発信が出来る今の中国映画界は
凄いんだ と改めて思ったのと同時に 今の中国の若い人の気持ちの
一端が少し 垣間見れてヨカッタ。
上映希望
ピヨコ
2024/09/06 (Fri) 16:40:15
『ぼくのお日さま』奥山大史監督
上映希望します。
福井県では1館も上映が決まっていないことを知ってショックを受けてます…ぜひぜひお願いいたします。
Re: 上映希望
ピヨコ
2024/11/13 (Wed) 20:19:53
上映決定ありがとうございます( ˊᵕˋ )
絶対に観に行きます!
「プロスペローの本」を見て
若泉
2024/11/12 (Tue) 00:12:56
グリーナウェイはどうも「人工的」な気がして見ていなかった。映画で人工的でないものはないのに。
原作のシェイクスピア『テンペスト』は読んでいない。だから原作との違いはわからず、映画でシェイクスピアがどういうことを描いていたのかを感じるしかない。
全体を通して言葉に満ち溢れ、画面は色彩と人間と物や動物などがぎっしりと存在しており、それだけでお腹いっぱいになりそうだ。
主人公プロスペローが復讐の物語を書くという大筋の中、人間が旅行や自然や人間についての研究の成果などを著した本が山のように出てくる(ボルヘスは書物に関する物語をいくつも書いている。永遠を超えて存在する図書館「バベルの図書館」などを連想した)。21世紀の現在とシェイクスピアの17世紀では人々の考え方の土台は異なる。出てくる本を通して改めてそのことを感じた。フランスの現代思想家のフーコーは「生命」という概念は、17~18世紀の古典主義時代にはなかったと書いている。
けれども、その当時の人びとは、現代の私たちと同じく、すっ裸になれば同じだ。性器も陰毛も。
当時の考え方をもとにした原作は、映像化された段階でその違いがはっきりと出るといえるのかも知れない。それは現代から17世紀を想像するということで、シェイクスピアが現代をどう考えたかは分からない。しかし、シェイクスピアが未来を想像していたということが、最後にあきらかになる。
※以下、ネタバレ
妖精エアリアルは、私たちの方に向かって走りながら「若返っていく」。起源は未来に向かって進んで行く!
饒舌な印象だけれども、言葉にならないところは必ず残るのだと感じた。
この作品を配給したいと考えた時点で、日本の映倫ともめるだろうとは分かっていただろう。それでもこの作品を上映したいという配給サイドの熱意が、今こうして劇場で見られるようにしているのだということも、本編の「未来を想像」することと重なって感じられる。
[プロスペローの本」雑感。
みきお。
E-mail
2024/11/07 (Thu) 15:25:16
ゲイジュツカの芸術的な映画らしいので最初から話の筋を追うのは
諦めてた。1630年前後のシェークスピアの戯曲が下地に成ってる
らしく劇中の羽ペンで重々しく語る男が彼と云う設定なのだろ。
赤褌の男児達が精霊と云う事なんで書き手の彼にインスピレーションを
与える存在ってな立ち位置か。東インド会社設立から30年後の
大英帝国 盛りの時期なら当時の売れっ子 戯作者は現在では神格化される
のかと穿った見方を感じた。大戯作者と云っても当時の国の経済力と連動は
するので現在の知名度とは まるっきり関係が無いとは言い切れない。
冒頭から かなりシュールな性描写が続き思わづ(映倫 何処ょ!)と
内心 怒鳴ってたのだが 今は映倫なんて云う自主規制は無いのか。
さう云へば 昔みたいに(映倫 〇〇〇〇番号)なんて銀幕に出ないやうだ。
と 今更ながら気が付いた。
邦画で云うと 石井監督の「忘八武士道」とか洋画なら1980年の「カリュギラ」
とか共に妊婦のグロな映像が出るのだけど 本作も妊婦グロが登場し
本作のスタッフは特に後者の映画を参照にしたのか?かと思った。
思ふんは抽象画家が映像と云う媒体 使って思ひを より具象化させた
って事で 或る意味 「アンダルシアの犬」に関わったダリのやうな
心境だったのかと考へた。
最初 アントニーと云う名前が頻繁に出たのでアントニーとクレオパトラ
の時代の話かと勘違いしたのだが どうも中世のイタリアの都市国家の
お話のやうで ミラノ公国とかナポリ大公とか夫々の令嬢・子息が恋愛
するみたいな筋で きらびやかな衣装 着るのに何人の御付きが
付いてるのか・・と貧乏まる出しに思った。
狂言回し的に何度も登場する男児が歌う古歌はグレゴリー聖歌だったり
アリアだったりで本人がボーイ・ソプラノで歌ってると最初 思ってたけど
若しかして他の歌手が充ててた?のかも知れない。
それを見極めやうと最後のキャスト名が出て来る場面を注視してたのだが
それが出て来なかった。映画の お約束を踏襲しないのは如何にもがなで
ゲイジュツカらしい・・と皮肉 混じりに思った。
「若者のすべて」雑感。
みきお。
E-mail
2024/10/24 (Thu) 16:16:08
来館前(2時間弱の上映だろうから衣料店 寄って~日用雑貨店 寄って
~最後はコンビニと)帰りの段取り組んで来たのだが 上に上がるエレベータ横の
掲示板で実は長編版で在ったのを知り 何だか得したやうな損したやうな
少し複雑な気がした。ベルリン出品時の版が見れるんはヴィンテージ・ファンと
して嬉しいのだけど暮らしの回しの問題も有るので困った処も有った。
冒頭のクレジットではニーロ・ロータの名がデカデカ出てて彼の息の長い
映画音楽人生に改めて驚かされた。映画が始まって2時間7分後 聞き覚へが
有る唄が流れ小考して「♪月影のナポリ」だと気が付いた。数年前だったか
当館で見た別のイタリア映画でも似た時代設定で此の曲が流れて居た。
思ふに 当時のイタリア人に取ってこの曲は日本の当時のラヂオ歌謡の
「♪森の水車」のやうな立ち位置に在ったかと思われた。
♪月影も♪森も敗戦国の復興を感じさせ何だかホロリとした。
物語は北イタリアから夫を失った肝っ玉カアサンが息子4人を引き連れ
南のミラノに移住して来て その家族 特に長男と次男との軋轢の お話。
次男ロッコをアランが演じて居た。アラン本人は私の記憶 違いで
無ければ港町マルセイユの生まれで 若い頃 アルジェの内戦の仏側の
義勇軍募集に参加して負け戦で傷だらけで帰郷したと云う経験が有ったかと
記憶してる。なので劇中の正規軍の方から赤紙が来て立派な兵士姿に
成ってるの見て(アランの心中は複雑だろな・・)と思った。
アルジェリア鎮圧に参加した云うても正規兵と募集兵では扱いが あらゆる
場所で差が有ったかと推察ス。その時の屈辱感が映画に於ける彼の
バイタリティの源(みなもと)だったと私は勝手に思ってる。
女優さん達は知らない名ばかり だったが 三男の妻に後で成った女優は
まるでC.C(クラウディア・カルディナーレ)ソックリで驚いたし
もう一人も身体は別としても雰囲気がシルバー・マンガーノ的に色香プンプン。
当時の時代性も有ろうが やっぱイタリア人の好みかと思う。
長男は如何にもののイタリア男で感情だけで動く男。
次男のロッコは普段は大人しいが時々激して来て 三男は最後まで冷静。
なので三男が監督目線の代理かと思ってたけど 実は「鉄道員」(ピエトロ・
ジェルミ 監督作)みたいに下の小さい子が監督の眼だったかも知れないと
帰ってから思った。
作品はアランがイタリアに出稼ぎに行って撮った映画。
後年 米国で仕事が無かったクリント・イーストウッドがイタリアの
西部劇に出て それで名を売って本国のメジャー作にも出られた話を
思い出した。出稼ぎ嫌がらづ腐らづシッカリ割り切って仕事して
それが後の成功へと繋がった感がした。
映画は現場監督のモノではあるのだけど 監督の熱量に呼応する役者の
モノでもあるのだ。
最後に世相史的な話を少し。
日本は予期せぬ特需で息を吹き返したけど同盟三国の中で一番最初に白旗 挙げた
イタリアは一番にも関わらづ復興がママ成らなかった。
劇中の若者達の心が皆が皆 気持ちが ささくれ立ってるんは そんな
社会状況下だからかと思われた。若者達に胸 張って言へる職が有るか
どうか・・かなり重要だと感じた。
「アラン・ドロン特集」雑感。
みきお。
E-mail
2024/10/18 (Fri) 13:33:19
次週からドロンの特集を組むらしい。
実は今日は体調が悪く病欠で少し時間も有るので その関連で お話させて
頂きたい。
私が彼を知ったのは「サムライ」と云うパリの下町を舞台にした殺し屋の
映画で 雨に けぶる舗道をトレンチコートとソフト帽の出で立ちで
ニヒルに歩く主人公だった。口数は少なく寒々としたアパルトマンの
一室で飼ってる小鳥一羽が唯一の友みたいな設定だった
観た映画館も(福井スカラ座)と云う地下迷路のやうな映画館で
更に秘密基地めいてた。観終え 東京の金持ち従兄に連絡し
要らなく成った中古のトレンチを送って貰い 帽子は新栄で買い
劇中で使われてた同じ回転式レボルバーを東京のモデルガンの
ショップから取り寄せ 雨の休日は必ず その恰好で駅前の舗道を
歩いたものだった。=さう 当時19歳のアタシは福井の殺し屋だったのだ。
なので私のドロンの映画は其処からが始まりで一般に云われる
「若者のすべて」とか「太陽が・・」の世代とは少し違う。
ドロンの映画史的に云うならジャンピエール・メルビル(監督)以降の
フィルム・ノワールがドロンの映画と云う感じ。
「ボルサリーノ」とか「さらば友よ」あたりはベルモンドや
ブロンソンとの共演で あくまで主役は向こうだと思ってるので
ドロンの映画とは言い難さを感ずる。
私的には暗黒映画でドロンの味わいが一番 出てるのは「シシリアン」
だと思ってる。何せ仏映画の大御所ジャン・ギャバンとの共演で
当時の映画雑誌とのインタビューでも かなり意気込んでた様子が
感じられた。
実際の愛人との共演で話題にも成った「栗色のマッドレー」には少し
苦い思い出が有って 当時 下荒井の某営業所に通ってたんだが帰りの
バスが無くなり歩いて駅までの帰途 木田町の化粧品屋のウインドーに
此のポスターが飾られて居た。確か男性化粧品の宣伝体に使われた
かと思ふ。大判で縦横 120の60以上は有ったか「1枚 下さい」と
勝手に店に入り懇願したら「みんな上げます」云われ断るのも何なので
思い切って みな頂いて店を出たまでは良かったが考えれば いや
考え無くとも大変な重い思いした。木田~福井駅まで・駅から最寄り駅まで・
最寄りから自宅まで 思へば 否 思わなくとも 自分 歩きなのだ。
百枚 入りだったか ワン・カートン背中に担いで土曜の夜 歩いた思い出は
今も消へない。映画は振るわづ不入りだったけどアタシの足だけは重くて
相当に・・震へた。
アラン・ドロンは映画雑誌(スクリーン)や(ロードショー)では
1970年代 ぶっち切りの人気投票№1で不動の地位だった。
でも 美男とは思うが伝説を残した点ではサイレントのバレンチィノの
方に軍配は挙がるとは感ズ。1930年代当時の日本国内の新聞の三面記事 開いても
後追いした女性も何人も居たのが解るし 芸能人が死んで後追いが
社会現象にまで成ったのはルドルフ・バレンチィノからと云う逸話も
有るくらいなので 私はアランが絶世の と云うのには反発を感じてる。
美男顔で有りながら影が有り その陰影が彼の魅力でウリだったかと思ふ。
亦 彼は事業家タイプで渡米して出演した「山猫」等でも
ハリウッドで成功してやろう的な野心も最初から持ち合わせてた感もスル。
其の辺も かなり事業家っぽく感ずる。
メトロの館内の横の廊下のポスター下には確か「人生 変えようと
思ったら まづ自分が変わらないと・・」とのアランの言葉が在ったけど
既に鬼籍に入ってる有名なシャンソン歌手の「恋愛 続けたいのなら
常に自分の心を揺れ動かさないと・・」を想起した。
フランス人って(特に成功する仏人って)さう云う思考だろうな
と感じてる。
1970年代の洋画ファンに取ってアランは鉄板だったので
敢えて書かせて頂いた。
「箱男」雑感。
みきお。
E-mail
2024/10/17 (Thu) 15:28:34
原作は阿部公房らしい。確か昭和30年代以降のサラリーマン向け作家の
三羽ガラスと云われた流行作家だとは聞いてる。あくまで都会の作家サン
なんだが路地裏を徘徊するが如き色合いで必然的に「屋根裏の散歩者」
(江戸川 乱歩 作)のパクリだろうとの思いで観始めたのだが事は
そげんな単純な話でも無かった。
重要な脇役で怪優だった三國 連太郎の息子が出演してるくらいなので
相当にツイスト(捻った)展開だった。原作とシナリオとの違いは
知らないけど当時の東京の働き蜂達は こんなストリィで一服してたのかと
感慨 深げにも成った。
色々作品や監督サン それに女優サンの名前なんぞ思い浮かんだ。
看護婦(看護師では無く)役されてたスレンダーで楚々な女優サン
引退映画で現代映画に初めて出た小川 節子サンみたいに眼差しが美しく
流石 女優と云う色香が有った。たぶん素顔は真逆なのかも知れないけど
それを感じさせ無いのが女優魂だと思ふ。
映画の各シーンでは過去の有名映画の ごった煮の感じで
「卍」(1983年 版)とか「痴人の愛」(谷ナオミ主演 版)とかで
ねちっこい描写を よくしてた小沼 勝 とか 西村 昭五郎 とかの
日活ロマンポルノの名監督達の名も浮かんだ。
本作は「人間椅子」(作 乱歩)に近い。
所謂 偏執狂のマゾヒストと云うべきか 昨今はセックスが出来ない
若い男性が増えてるとも聞くが その時代の象徴だと受け取った。
時代設定は1973年だったけど さうしたのはコンプライアンスの
問題だろ。現代の物語にしたら色々障りが出て来て最悪 上映禁止も
心配せねば成らぬ。無用のトラブル避ける為 敢えて51年前の
シチュエーションにしたのだろ。
あまりハッピーに成れる映画では無かったが女優サンの品の良さで
救われた気分。やはり映画って女優サンの力量で持ってる娯楽だと思ふ。
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このBBSでの上映希望はそのアンケート作品の選定(数多くの映画の中からアンケートにあげる作品を劇場スタッフで選定しているのです)に反映ささせていただいています。
ご来場されたかたのご意見で作品を決めておりますので、書き込みをされている方、映画を見に来てくださいね♪
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