■ メトロ劇場(福井市)の シネマノート ホームページ版です。映画の感想等をお書き込みください。
■『あなたが選ぶ上映映画』
メトロ劇場では、ご来場の皆様によるアンケート投票をもとに、上映作品を決定しています。
このBBSでの上映希望はそのアンケート作品の選定(数多くの映画の中からアンケートにあげる作品を劇場スタッフで選定しているのです)に反映ささせていただいています。
ご来場されたかたのご意見で作品を決めておりますので、書き込みをされている方、映画を見に来てくださいね♪
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「ディックス・・」雑感。
みきお。
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2025/03/06 (Thu) 14:59:11
デッィクって云うのは私の つたない英語力では確か(棒)を意味し
棒ってスラング的にはアレを指し それが複数形ってのはゲイ二人が
主人公なんは察しが付いたのだけど 私的には楽しめなかった。
付いてゆけない ってのが正直な処。
そんな中で脇を占めた彼らの両親役の俳優と彼らの上司役の芸の確かさに
思いが いった。上司役は肉食系でセクシーなダイナマイト。
元職はラッパーとの事だが それだけで終わるやうなタマでは無いと解る。
いや演じた女優さんの話なんだが 同様に母親役のアクトレスも相当な
芸達者でブロードウエーにも出演経験あり なので性根が座ってるのだろ。
やっぱ舞台から上がって来てる人は地に足が付く芝居を される。
歌い方が往年のシンディー・ローパーそっくりだったので驚いたのだが
さう云うシナリオか監督からの指示も有ったのだろが上手く対応してた。
総合芸術と云われる映画に出るには多くの引き出しが無いと自滅する
やうな気が した。
映画的には若かりし頃に観た「ヘアー(1979年)」とか「ロッキー・ホラー・
ショウ(1975年)」とか思い出したのだが 既成の概念を皮肉るってな
意味では「マッシュ(1970年)」をベースに積み重ねてたやうにも見へた。
でも一番 映像的に影響を受けたんは「マスク(1994年)」だろうな。
「どうすればよかったか?」を見て
若泉
E-mail
2025/03/03 (Mon) 01:19:17
最初、見たあとSNSに短く書いたが、それ以上語る気が起きなかった。それから10日経って、メトロ劇場に足を運び再度見た。レイトショーなのにお客は多かった。
このドキュメンタリーは、統合失調症の姉を、監督である弟が両親の対応と生活を含めて20年にわたって撮影したもので、大部分が家の中の映像だ。チラシに「我が家の25年は統合失調症の対応の失敗例です」という監督の言葉があり、「どうすればよかったか?」以外にふさわしいタイトルはないように思える。
冒頭に映画が「姉の発症の原因を探ること」「統合失調症を説明すること」を目的としてはいないとの字幕が出る。そのように見てほしくはないということだろう。ではこのドキュメンタリーは何を写し、見る者に伝えるのだろうか。そこが最初見たあと、僕にははっきりと形にならず、重要なことを見たとだけは感じていたけれど、無理に言葉にすることは避けようと思った。そのように言葉にすることで、何か重要なことが逃げるように思えた。
何かを語る、書くということはどういうことか。語る、書くことと、語られ、書かれることが相互に引き合いながら表現となり、立ち上がると思う。この映画に写されていることは、「統合失調症となった姉と、姉に対する両親と弟の対応」ということだ。しかし、それは写された出来事であって、重要なことは写っていない。写っていないというしかない。つまり姉が何を考えているのかは分からないのだ。両親も弟も話し合い、「どうしたらよいか」を見出そうとする。そこに姉はいるのだけれども「触れられない」存在。僕は、大切なことは写っていないという状況で何を語ることができるのか。
ある過酷な状況に陥った人に対して、その状況を察することもできないとき、あるいは自分自身に何が起こったか分からないようなとき、立ち上がってくるのは「話すこと」ではなく、「どう話すか」ではないか。それは「存在すること」そのものの表れではないだろうか(寄り添うということはそういう立ち上がりに立ちあうということではないか)。「どうすればよかったか?」を見て僕が何かを言葉にするとしたら、「何を語るかではなく、どう語るか」についてだと思った。
一度目は胸がふさがるような気がしたけれども、二度目はすこし明るさを感じた。最後の父と監督との緊張感のあるやり取りは、家族を追い込む「社会」を浮かび上がらせる。見ている私たちの問題でもあるということだ。
やり取りのあと本編は終わる。「カット」という監督の声は、「これで終わり」という意味だ。しかし、それはスタッフの字幕の後に出てくる「最後」のカットにつなげるためのブリッジでもあった。最後のカットは「この失敗例をそのままにしないで」と言っているように感じた。
*****
監督がいうカメラの暴力性について。僕も人にカメラを向けて撮影する時に、「取り返しのつかないことをしている」と感じることがある。それは、カメラの暴力性だと思う。カメラはフレームで切り取る(見たいところしか見せない)。切り取られた映像は編集で選び、並び替えられる(伝えたいように並べる)。できた映像は、見る側の立場や組織、文化や歴史によって受け取られ方が変わる(伝えたいことを理解できる人とできない人がうまれる。あるいは、まったく別の理解をすることがある)。そうして成り立っている。このことを意識しながら撮影し、編集しなければならないと改めて思う。付け加えるなら、その暴力性は言語が持っているものだ。世界に広がる無限の多様性を言葉は切り取ることで成り立っている。切り取られ、同じ形にそろえられてやり取りがされる。元兵士が戦場での経験を話したがらないという話をきく。それは言葉の暴力性と関係があるのではないだろうか。
*****
姉への問いかけの場面が、本編でもっとも忘れがたい。一人部屋に座る姉に正面から「今何に興味があるの?」「僕に聞きたいことない?何でも聞いて、答えるから」と問いかける。影になった姉の口もとが少し動いた。このカットに、姉へのいとしさと触れたいという強い思いを感じた。
答えのない「どうしたらよかったか?」との問いは、「どう語るのか」という問いでもある。
「アブレンディス」雑感。
みきお。
E-mail
2025/02/27 (Thu) 15:16:28
朝一で春江の散髪屋から家に寄って此方に来たので体力的に疲れも
覚へたが それらが全て吹っ飛ぶ程の痛快な映画だった。
世の中は複雑なんだけど それらを自らの思考で単純化して
人は生きてゐる。その方が行き易いからだが その見本のやうな男達の
生き様が痛快で解り易かった。歴史ヒストリィの形を借りた冒険活劇で
戦前の戦争漫画(のらくろ)みたいな出世街道路線がベースに有った。
世に云う実力者・有名人には陰に名伯楽が居るのは周知の事実なんだけど
主人公の それがゲイで有ったのは別に驚く事も無かった。
有頂天に成って女で しくじるケースも多いので冷静に冷徹に事態を
見れるゲイの方がアドバイザーとしては存外 適任とも思へるからだ。
主人公とモデル上がりの妻との在りやう眺めてたらハリウッド神話の
一つ ハンフリー・ボガードと彼のモデル出身の妻の女優ローレン・バコールを
思い出した。ボギーもグリンボーイ時代は なかなかの野心家で
色々と噂も有った人なのでボギーとトランプとの出世階段の登り方は
似てるとも思ふ。
意外だったんは最後の名伯楽の葬儀で聞き慣れた讃美歌が流れた事。
曲名までは思い出せなかったが確か原曲は英国に有ったかと思う。
如何にもアメリカ&アメリカしてた男も最後は本国に帰りたかったのか
って云うか制作側も英国に帰させたかった のか?と不思議な気持ちに成った。
日本の仏教感覚的には物事は全て因果応報なので彼がエイズで落ちるんも
納得するんだが 其処を昇天と捉えるんが如何にものプロテスタント文化だと感ズ。
改めて云うと かう云う切り口はヘミングウェー好みの米国人らしい。
上映希望
めん
2025/02/17 (Mon) 10:00:23
「世界征服やめた」
上映希望です。
無題
なみ
2025/02/14 (Fri) 21:13:05
こちらで会った男らはさいてーでした。いやがってるのに強引に挿入して中だししてきた男ばかり。そのうち妊娠しましたが男らはニンチを拒否。そんなガキ、おろしたらたのしいよ(((o(*゚∀゚*)o)))といわれました。
ここのやつら最低。妊娠してるならヤラセテ言われてやられました。
日本人の男はばかしかいない
ちんこ目的かカネ目的しかいないばか
「バグダッド カフェ(レストア版)」雑感。
みきお。
E-mail
2025/02/13 (Thu) 18:07:52
HPのトップ画像 暫く見てたけど(バグダッドで米国の横断鉄道?)。
そんなイメージだった。太った婦人がクラシカルな服装だったので
1910年頃の お話か と思ってたら 此れが意外と1989年の
製作で話で しかも西ドイツ製作と云う事で それだけでシュールだったが
前半部の展開も謎 めいてて まるでアバン・ギャルトな映画に見へた。
此の女性「オズの魔法使い(1939年)」のドロシーを導く場面に
登場した謎の魔法使いみたいに当初は良い魔法使いか・悪い魔法使いか
判らなかったが 結果 カフェの住人がハッピーに成れたのならオズと
同じ良い魔法使い だったのだろう。
背景音楽的にはキーの高いブルース調の女性ヴォーカルには1970年前後に
活躍した フィフス・ディメンションの女性声を連想してしまったが
かうした玄人的な歌唱は確かに賞レースでは勝ち目が高いと感ズ。
物語の結末は最後まで よく解らなかったけど(それは各自が考えて)
のメッセージかも知れないと思い それがミニ・シアター好みの客層には
受けたのかも知れない。
キャスティングは「シェーン(1953年)」の二丁拳銃の悪役が此処で
登場してたので驚いたのだが本作では何やらネイティブの血が入ってるかの
やうな風貌で出てたので実際さうか・・と思って調べてみたら両親は
ウクライナからの移民のやうで 役作りの上手さに感心させられた。
彼なんぞはホント職人芸に近い役者だと感じた。
何だか田舎のドライブ・インを舞台にしたドイツ訛りのフランク・キャプラの
映画みたいだった。
上映希望
武村 直人
E-mail
2025/02/13 (Thu) 10:47:17
「かなさんど―」を上映希望です。よろしくお願いいたします。
上映希望です
やみーや
2025/02/09 (Sun) 01:22:16
「アンジーのBARで逢いましょう」を上映希望です。
いまのところ、北陸三県内で上映予定の映画館がないのですが、メトロ劇場さんのスクリーンで観れたら嬉しいです。
「敵」を
若泉
E-mail
2025/02/08 (Sat) 19:25:05
まず、食い物がよく出てきて、しかも美味そうだった。僕が腹が減っていたせいだけでもないだろう。色がないにもかかわらず。
長塚京三の自意識と演技の曖昧さが独特の雰囲気だった。絵がやや引き気味な感じを受けた。空間を見せたいという監督の考えだろうか。
「敵」とは何かということになるけれども、「北」や「難民」という言葉に惑わされると主人公の人生とのつながりが見えてこなくなる。新米の編集者が主人公(フランス文学研究者)に「文学と現実とどっちが偉いんですか?」と突拍子もない質問をする。どっちが「偉い」なんて比較できないじゃないか、と常識的には思うだろう。しかし、文学研究者にとってはそうではないかも知れない。文学が現実なしには成立しない(発生的には)にも関わらず、その逆が起こり得るとはどういうことか。そう考えると「敵」が見えてくるのではないか。
ネタバレになるので詳しくは書けないけれども、本作の骨組みは昔からある寓話とおなじではないか。「現実と非現実」、「見えるものと見えないもの」。見える者だけで世界は成り立ってはいない。人の心は見えない。だから悩む。
と書きながら内心「偉そうな」ことを書いているという思いがある。というのは最後に眠気を催し、目を開けたらロールスーパーだったからだ。だから本作を見たとは言えない。したがってこの感想も妙な具合になっている。決して原作者である筒井康隆へのオマージュではない。だが、まあ、それでもいいじゃないか。
映画「シサム」についての寺脇研氏の言及
清水 愼一
E-mail
2025/02/05 (Wed) 23:37:55
「映画芸術」490号
追悼・白井佳夫 「編集長・白井佳夫が仕掛けたもの」
寺脇研「私は映画評論家としては、発見しなきゃ駄目だと思っているわけです。(略)実は2日前にも、「シサム」という映画を観に行ったんです。何の予備知識もなく、アイヌのことが描かれているということくらいは知ってて。まばらにいる客と一緒に観たら、こりゃ凄いなぁ、日本映画が世界と勝負するというのはこれのことだよなと感じました。この映画では、今のパレスチナとイスラエルで行われているようなことが、日本の江戸時代の武士たちと北海道のアイヌが初めて接触した時に起こっていたという話として描かれてる。聞いたこともない、初めて見る監督でした。後で調べてみたらテレビの人で、これまでは見る気も起こらないような映画しか作ってない人でした。でも、こうやって発見したので、方々で吹聴して回ってるわけです」
(敬称略)
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