それなり期待して来たのだが　かなりの期待外れだった。
悪いと云う意味ぢゃ無いけど　予期せぬ異質な世界が広がってた。
第一　メキシコと映画で手を結ぶ西洋国と云えばスペインだろに　かっての
盟主国を選ばづ別の国を選択した。その点　何某　意趣返しと新しい事に
チャレンジのやうな趣向は感じたのだがメキシコ訛りの西語の発音も
在ってか私には泥臭　過ぎた。ヒスパニック系も特に昨今　多く成ってる
米国なら一定の集客も有ったんだろうな・・と思いながら観てた。

あくまで7歳の少女の視点で見た大人の世界と云う事だろうけど
ラストの映像は　前半部でメドゥーサ（毛髪が蛇の女妖怪）の名が出て
妖怪退治の高齢の霊媒師も現れ何だか少女が魔術に魅入られてるやうな
場面に感じた。それで居てエンド・クレジットの最後に「娘に捧ぐ」で
終わってるので習俗的（宗俗的に）加味された娘讃歌なんだろうが
相当にエキセントリックな親父だと思ふ。
まぁ父親が絵描きで母親も絵を嗜むってな設定だと　ああした映画が
出来るのも解らぬものでも無いのだが　狙いはドキュメンタリより
ドキュメント的に　と云う事だけは　よく解る。

時間はクルクル回る回転体のやうなモノで在りながら次に到着した
時には以前より上のランクに自分は居ると云う言葉は古代メキシコ文明に
通じる言葉かと思った。