メトロ・シネマノート


「国葬の日」を見て

1:若泉 :

2024/04/25 (Thu) 21:44:01

「国葬」当日の各所の様子を興味深く見た。
国葬には反対だし、そのように声も上げた。
反対のプラカードにもあったけれども、弔意を要請されることはおかしい。
また、本編中でもインタビューで語られるが、安倍氏の行ったことは、その過程も含め疑問と怒りを覚える。

一例として
安保法制の集団的自衛権の議論の中で、1959年の最高裁の砂川判決をもとに認められていると説明した。この議論は国会でも追及された。
しかし、この砂川判決は、東京地裁が「米軍駐留は違憲」とした伊達判決に慌てた日本政府とアメリカ側が圧力をかけるなどし、司法だけでなく外務省とも話し合いながら、高裁を飛ばして最高裁判決を出したという背景があることが米国の解禁文書(*)から明らかになっている。つまり、三権分立だけでなく、日本の主権も侵された判決と言えるのではないか(2014年に「不公平な裁判が行われた」として刑事裁判のやり直しを請求したが、最高裁判所は認めない決定を出した https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240115/k10014320671000.html)。

*:『砂川事件と田中最高裁長官―米解禁文書が明らかにした日本の司法』布川 玲子/新原 昭治

見て、考えさせられるドキュメンタリー上映に感謝します。

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